どーも椎名です。
「フジヤマ・ママ 雪村いづみ スーパーアンソロジー1953-1962」
3枚組の文字通りスーパーなアンソロジー。ここ3年聴きっぱなし!!
ほとんどの曲が英語の曲を和訳している、いわゆる「和訳POPS」。
スタンダードな楽曲と古風な日本詞のドッキングって本当にすてきです。
一番好きなのは、ディスク2枚目の「スィートアンドジェントル」。
江利チエミ、美空ひばりと共演の映画「ジャンケン娘」の挿入歌です。
流れるのは、3人娘が連れ立って舞台を見に行くシーン。
江利チエミがいうことには、「あんたたち、良い楽しみ方を教えてあげる。
舞台を見ながら、自分が歌ってるつもりでなりきって見るのよ!」とな。
「すてき!」「やってみる!」ということで。それぞれが歌い踊る姿を
一人ずつ順番に夢に見るわけです。そんなシーンで、雪村さんはこんな歌。
昔のこと考えるとおかしくなる
おしとやかでセンチメンタルだったよ
チャチャ! あなたに教わり
チャチャのリズムを覚えてから
おきゃんになったよ!
歩くときも眠るときも
恋するにも 歌い踊れ
センチメンタルは流行らない
真っ赤なリボンを
風にひらひらなびかせ チャチャ!
お嫁にいきましょ
映像がユーチューブにあるけど、「埋め込み禁止」になってたわ・・・ちぇっ!
というわけで、リンクだけ貼り付けます。みてみて。
絵もかわいいのよ。
雪村いづみ スィートアンドジェントル
訳詞は当時のビクター専属作詞家の井田誠一さん。
このアンソロジー、ほっとんど井田さん訳詞!!
「おきゃんになったよ」!相当かわいすぎる!
わたしもおきゃんになりたい!
私は曲を好きになるとき、まずメロディと印象から入り、最後に歌詞にほれ込む。
まずは絶対曲ありきなのに、歌詞は後からなのに、気づくとその歌のストーリーに
ばかり夢中になってる。色んな意味を求めたり深めたり見つけたりしてるうち、
曲を聴くこと=「歌詞と対話するあくなき旅」に。
だから、気づかぬうちに自分の頭の中で曲のイメージ世界が広がりすぎていて、
歌詞を字面として改めて目にすると「アレ、こんな情報量少なかったっけ?!」って
びっくりする!今上記歌詞書き写してまた「アレ!」となった。
もともとの文字自体はそう多くを語っていなくても、不思議と広がる歌の世界・・・。
英語だとあんまり発生しないんだけど、日本語だと結構な頻度でこの感覚にであう。
不思議だなァ。
まあなんにせよ。
可愛くてキュンとして楽しくて微笑ましく粋な歌詞がかきたい。
それでいて、広がる世界の入り口になれるような歌詞をかきたーい!
そしておきゃんになりたーい!