さようならシャバ

椎名彩木です

今日こそ香港編をアップ！のつもりでいたのに
ブログサーバーの様子がおかしいみたいで、画像の編集ができぬ！！きいい！

　

ちぇっ

 

では、なにかおはなしでもしませうね
香港にいく直前、わたしの心に起きた、大変な絶望のはなしを
 

ある夜
そういえば、ここ最近の私は、
このシャバの中をスイスイ生きているってことに突然気がついた
そしてこれからも、スイスイ生きていける見通しが
先の先までパアーーーっと開けて見えてきた

そしたら、もう一気に人生に絶望したね
うそ、もう、このカンジでペダル漕いで行けばいいだけなんだ？
このサイクル回していけばいいってだけなんだ？？
それって、じゃあもう人生全部終わっちゃったみたいなもんだけど
この先、何を楽しみにして生きていけばいいの　もう生きている意味ない！と

シャバの価値が大暴落して、
もはや見たことのないものがあるところにいかないと
酸素が得られないかもしれないと本気で思った

で、
青年海外協力隊に参加して日本を出たり
富も名前も捨てた世捨て人・別名ホームレスになるようなかたちで
このシャバという世間から、いよいよ別れを告げなくてはいけない時が
きてしまったのかもしれないと思ったんだけど

さらによくよく考えてみて、
協力隊員になることもホームレスになることも
既存の枠に頼ったうえで「世間から離れているポーズ」をとるってだけで、
その道すらもはやシャバかぶれしたただの逃避だと気づいて
いやーそのセンはやっぱないわ～と思い直した

それにしても、この世の中はつくづく貨幣経済と物質社会という
人間の作った既存の概念と便利なしくみが、おおよその流れを支配している

その中をそれなりにスイスイ泳いでいける能力が
全体的に身についたことに関しては、ありがたく享受するとして

それらの中に存在するたくさんのルールたち、
社会に属するものとして、一応ある程度の敬意を払って
賛同する心を持つ気持ちでいたし、
それらは今後も育っていくものだと思ってたけど

でもそれって、まじでシャバのためのルールであって、
社会という名前の、蜃気楼のようなもののためのであって
いよいよわたし自身そのものにとっては、
まったく意味をなさないものなんだということが
シャバをスイスイ渡れる身で改めて寄り添ってみたら
初めてよくわかった

なんだか、シャバがよりいっそう遠くなった・・・
だけど、人波を形成する一人一人の存在は、
よりいっそう愛すべきものにもなった

以前は、人波はノイズの集合体にしか感じられなくて
だけど最近の自分は、人ごみやすれ違う人々を
集合体としてみることがなくなった
個々の人々の、ありのままのそれぞれのしぐさを眺めて
全部いとおしいな～という目で微笑ましく思えてる

社会は沢山の個人の、「集合しよう」という心からなることで
本当に蜃気楼のような幻です
愛し合う恋人が、
「わたしたち結婚したんで今日から夫婦なんです」
っていうくらい幻です　

幻を信じることによって見られる夢もあるけれど、
その幻に惑わされて心と心の触れあいを忘れると本末転倒という意味で

なにより素晴らしく変え難いのは
一人一人の、生き生きとした心、そのもの以外何物でもないってこと、
ようやく痛感したのでした

シャバという、ざっくりした存在には
身を寄せて心を砕いて、アクセスする必要なし！

だから自分は、
この世で生きる人々の中での最低限のルールを　
義理や礼儀としてスイスイとコスプレをしながら、
そこで触れ合う人々の心そのものと最大限のアクセスを尽くして
生きることをすればいいんだなって思った

社会の一員として生きること　という表層的なことに
割くべき自分の資源の割合はだいぶ少な目で
それよりもっと、沢山の人々の様子を眺めて、
無価値で無意味な感動をいろいろ感じていればいいのだ

それが、
生きることで一番大事だった

それこそ、
うたぽすとで出世するとか富や名誉を得ることなんかよりも

その考えにたどり着いたら、
音楽というアウトプット先が自分にある現在がいよいよ必然に思え、
音楽に対してより一層、自分のありのままで注いでいけるための
大きな後ろ盾になったので、

この絶望、発見しておいてよかったわ～と結果論で思っています
 

てことで、おやすみ！！
香港編お楽しみに～！