⑦「Party Light」
ブラスやストリングスが入って豪勢な感じです。
シンセ音源ですが出来るだけ生っぽく聞こえるようにしました。
エレキギターを含め、この曲のアレンジは自分でも気に入ってます。
ドラムも大変でしたが楽しみながら打ち込みました。
ちなみにこのアルバムのドラムはすべてMIDIで打ち込んでいます。
この曲は特に「ノリ」が重要なんですが、
その肝となるのはベースのような気がします。
唯一持っているフェンダー・ジャパンのベース。全曲これです。
しかしこの曲で一番難しかったのは、自分で作っといて何ですが、
正直いってやはり歌でした(笑)。これは難しい。
こういう曲調だとなかなか二人では出来ないので、
ライブではバンドがサポートしてくれるとき限定です。
レコ発まであと4日。
寺本
⑥「恋のちょうちょ」
作曲はほぼ椎名によるもので、僕が少しだけ手を加えました。
ブルースですが、キーが♭Aのブルースは少ないかもしれません。
最後はAに転調します。
またバンジョーが入ることで普通のブルースにはない
テケテケ軽い感じが出てると思います。
わかりにくいと思いますが、後半の「♪ちんどんやさぐれハートよ」のところに、
ちんどんやをイメージした音を入れてみました。
ギターソロはいかにもテレキャスター!な音になりました。
これはこのアルバム唯一といっていいほどのギターソロで、
せっかくソロを入れるならキャラのある、
ちょっと変わったものにしたいと思いました。
アルバムは全体的にあまりテクニカルなことはしていないので、
ある意味聴きどころですよー。
レコ発まであと5日。
寺本
④「雨に唄えば」
ごく初期に作った曲。
これも曲先行で出来たんですが、
雨のイメージは歌詞ができる前にすでにありました。
だからといって歌詞を書けるというわけではなく、
なんとなく世界観のイメージを椎名に伝えて
作詞をお願いしたのを覚えています。
最初のサビにシンセサイザーのコントラバスを入れたんですが、
実際に本物を弾いているわけではないので、
音階的にはチェロに聞こえるかもしれません。
この曲は同内容の英語バージョンがあります。
ライブではそのときによって英語でやったり日本語でやったりしてます。
レコ発まであと7日。
寺本
③「グリコ」
小学生の人気No.1の曲。
二人で演奏するときはギター1本でやることが多かったのですが、
アコーディオン、トイピアノのフレーズが加わることで、より表情豊かになりました。
後半の「♪巻き毛モーツァルトおばけが」のところに
モーツァルト風?のハープシコードを入れました。
意外と思われるかもしれませんが、この曲もメロディーが先に出来ました。
椎名がこの歌詞を持ってきて歌ったとき、文字のあて方が普通じゃないので
意表を突かれましたが、新鮮な響きでとても良いと思いました。
レコ発まであと8日。
寺本