どうも!椎名です。
寺本君のカントリー話つながりということで、大好きなEverly Brothersを紹介します。
彼らは私が古い洋楽を好むようになった初めのきっかけで、大変影響を受けてます。
初めて聞いたのは中学の頃、映画の挿入歌に使われていた「All I have to do is Dream」。
恋に落ちた主人公の少年が甘い妄想を繰り広げる中、兄弟の似通った声が上下に交差しては見事に絡み合うクロスハーモニーがそれはもう感動的に素晴らしく、ドリーミーな映像とマッチしてズキュン!
↑映画にヤラれて即効ゲットした、彼らの初期のヒットアルバム。「Bye Bye Love」「Wake Up Little Susie」など、オールディーズの王道として今もよく耳にする、永遠の名曲たちのオンパレードです!
中でもお気に入りは、超アップテンポな「Poor Jenny」。ジャンジャカしたお約束前奏のすぐあとで疾走ギターと二人の完璧にシンクロした見事なハモリが一気に駆け抜け、あれよあれよで持っていかれる。ジェットコースターのようにぐんぐん突き進みながらも決してブレることのない兄弟の「技」が見事で、たまらなく癖になります。
ワーナーブラザーズ移籍後の曲を集めた『Walk Right Back』。2枚一組、どちらも名盤お買い得!
ワーナー初の大ヒット「Cathy's Clawn」、キャロル・キングが提供した「Crying In the Rain」など、ポップでロックなものが多い60年代のEverly Brothers。この頃こそ彼らの真骨頂だ、なんてよく言われます。
お気に入りは弟フィルによる作品、キュートでアッパーな「Made to Love」。
ある日お父さんが息子に「お前もそろそろ年頃だから教えてやろう…」と切り出し、
♪Girls girls girls are made to love♪女の子は恋する生き物なのさ♪
という、大変可愛らしい歌なんだな。シングルカットはされなかったけど、アイドル坊やEddie Hodgesがカバーでヒット飛ばしてます。他にもまだまだ語りつくしたい曲目が多々ありますが、追い追い・・・。
ともあれ、『”カントリーロック”という単語が生まれる前からカントリーとロックの融合されたミュージックをエヴァリーは奏でていた』と世に言われるEverly Brothers。魅力いっぱい・学ぶものいっぱいなのです。大好き!
うたぽすと椎名です。
最近私の中でひそかに再加熱中の長新太さんについて。
ちょっとシュールな絵本作家として有名な長さんですが、出会いは子供の頃我が家にあった長さんの漫画がきっかけ。長さん独特のホニャらけたタッチ、のたくった文字たちが醸し出す妙な世界観が子供心に新鮮で、当時は引き込まれるように読んでました。「トンカチおじさん」「怪人ジャガイモ男」の2つのストーリーが入っている本だったのだけど、それぞれの印刷が表と裏の両方から始まっているという凝った装丁になっていた。本を裏返して逆さまにすると別の本になる、というわけ。ソレが久しぶりに読みたくてネットで探してみたけど、現在その本は\20000近い額に跳ね上がっており、入手を断念。
それでは代わりにと、長さんの他の側面が知れるような本を3冊、最近立て続けに購入しました。
左より「こどものくにのあなきすと」「怪人通信」「長新太が好き!」
写真は、「怪人通信」より。
長さんのマンガに登場するモチーフは、やたら女体だの内臓だのとヒワイかつグロテスクなんだけど、それらが淡々と、あくまで淡々と、この世界では当たり前のことのように描かれてる。「キョーフ」「ナンチャッテ」「オシマイ」などと多様されるカタカナ表記、「~なのよ」「~かしら」「ですもの」といった柔らかくて滑稽な女言葉も、私に大きく影響を与えた要素です。
「長新太が好き!」の中には、自身の作品に関する思いを綴った作文が彼の筆跡のまま印刷されている。唐突な文章の運びから感じる、彼の訴えかけたいものがまっすぐ感じられてすごくステキ。こういう孤高の天才の感じている世界ってどんなかなーと想像すると、ちょっと悲しくなるものがある。
この本は最初図書館で見つけたんだけど、文章最後の「この絵本を、愛する子供たちに捧げる。」というところが、なんだかいきなりズキュンとハートに直撃し、人目ハバカラズぼろぼろ泣けてしまい、あわてて自宅に帰ってネット購入した次第…。ヤバイ、残りは家で読もう、と(笑)。活字でみると、どうということのない誰でも書きうる文章なのに、この長さんの筆跡を通したら、なんだか・・・なんだか・・・(再感動)。
というわけで、長さんブームにどっぷり浸っております。ステキな長さん!