コーンブレッドとピアノのこと

椎名彩木です

休日の朝、コーンブレッドを焼きました。
といっても、姉が以前海外から買ってきた、ミックスのやつ。
牛乳、卵、溶かしバターを混ぜるだけ

市販のものなので、きっとさぞかし香料や甘さのパンチが強烈なものに
違いないと思っていたら、意外なほどに優しい味で美味でした。

粗めのコーングリッツがたっぷり入ってて、そのぽりぽりがまたよかった！
グリッツ、冷凍庫にキープしてあるから近く自分でも焼こう・・・

お菓子をあまり焼かない人には、
「面倒くさそうなのに、よくそんなまめなことできるね～」とかいわれたりする
でも、わたしだって面倒くさいときは、お菓子焼けません。
焼く時　＝　もーれつに焼き立てが食べたいとき　なのです！
なんてったって、焼き立てのお菓子が食べられるのは

焼いた人だけの特権だからねー　おいちかった！


こちら、半分を実家へ持って行った。そして、ピアノの練習をしました。


最近、休日は実家に出戻ってピアノレッスン　がマイブームなのです。
弾くのはひたすらブルグミュラー。小学生レベル。でも名曲ぞろいだよ！
『貴婦人の乗馬』、『スティリアの女』、『無邪気』、etc・・・

先生からの、色鉛筆で書かれた注意事項が踊るスコア、
子供にも感情移入できるようないろいろなアドバイスが書かれてて
へー　ふーん　とか思ったり。
 

当時は、先生のことがだいっきらいだった。
やたら上品ぶっちゃって、「小公女セーラ」のいじわる教師、ミンチン先生に見えた。
３歳の時に「ピアノやりたい？」と聞かれて「やりたい！」といったらしいのだけど、
そんなこたー小学生になるころには忘れて、先生はどんどん厳しくなるし
何度も「ピアノ辞めたい！」と訴えては居残りをさせられた。　

「あなたは自分がやりたいといったことを途中で投げ出す人間でよいのかしら　
　そんなあなたを、おとうさまおかあさまはどう思われるのでしょうね」

とか、くどくどちくちく責められて、
グウの音も出ず泣きながら帰った思い出が懐かしい。
結局、中１で辞めてしまったんだけどね。

もともとは、その先生にピアノを習っていた叔父が若くして亡くなり、
その時に祖父が『先生、どうか孫が生まれた暁には、またピアノを・・・！』
と頼んだ　というしがらみ的な背景があったのも窮屈だった。
今振り返ると、「じゃあ、わたし叔父さんの分も頑張るわ！」ってな具合に
前向きで健気な子供であれよ！と思ったりするのだけど
あいにくながら、とにかく反抗的でした。

そんなこんなで、　いつまでも辞めさせてもらえなかった～～　
というイメージばかりの　”ピアノのレッスン”　は
人生の中で、すご～く嫌な思い出だったんだけど

なんか、先日ふと弾いてみたら良かったんだよねえ。
なんか、大人になってぐるっと一周したみたいです。

運指はだいぶ鈍ってしまったけど、もう一度鍛えるために
ハノンを自主的に弾く自分がいるくらいです。
（ハノン＝指練習のためだけに書かれたクソつまらない練習曲集）

アコーディオンを手探りながらも始められたのは
ピアノの土台があったことは大きいし、まあささやかに感謝はしてたんだけど。
大人になってから、あの頃のように白い鍵盤に両手で
しかも気持ちごとガッツリ向かえるようになった今、
これまでにないとても晴れ晴れとした気持ちを味わってます。


といっても、小学生レベルしか弾けませんけどね・・・　ほほ～(^0^)/